10/10/2(sat)
「アロハ!ホクレア!波の記憶 舟大工 新城康弘の物語上映&雅紀与・Kaz・ホクレアクルーライブ」
やりました・・・ホクレアクルーとのイベント。
ホクレアに乗った池田恭子ちゃんがつないでくれた縁でうちにやってきたこの話し。そして恭子ちゃんが「この映画をみんなで観たい!」と言ってくれて 上映した「波の記憶」。段取りが悪く音が出なかったりしてスタートに時間がかかってしまったけどなんとか無事に終えました。ご参加いただいたみなさん スムーズにいかず申し訳ありませんでした。そしてありがとうございました。
会場は初めてお借りしたMiddlesから海へ2分の古民家レンタルスペース「浮」。これでブイと読みます。海のイベントをするのにふさわしい。
中はこんなに素敵な畳敷き。長く座っているのは大変だけどリラックスモードで上映スタート。

映画は石垣島の現役の舟大工さん新城康弘さんのドキュメンタリー(床田和隆監督作品 ヤポネシアビデオ)。もちろんホクレアのクルーも一緒に観ました。 舟が海でも現役で使われていた時代は終わり、ひと時は舟大工を出来なくなっていた新城さんですが、その後教育用等で注文がくるようになりこうしてまた舟を 造っていると映画の中に語られています。
今は漁に使う舟はすべてグラスファイバーとなってしまいましたが、新城さんの舟は板を魔法のように重ねていく「スウニ」と呼ばれる美しい木造船。新城さんは 当時を振り返りながら、お父さん(これまた舟大工さん)の技術を見よう見まねで習得したこと、工夫に工夫を重ねてより優れた舟を仕上げてきたのです。 そして技術だけでなく随所に神様、自然との強いつながりも見え隠れします。作業を始めるときの儀式、舟を作る方向等大いなるもののと共に造っているという感じが 伝わります。
そしてこんな素晴らしい技術も消えようとしていることが現実。理由は「必要な人がいない」こと。道具も同じ理由で消えていき新城さんも舟作りを再開するときには 大変だったようです。でもこんな大消費時代、なんでもかんでも石油製品でまかなう時代はゴールが見えているとみんながわかってきています。その代替品が木なのか はわかりませんがきっとその技術、そして道具、そしてそれらを使う考え方というか魂が必要になる時代が来るでしょう。それまで技術だけでない新城さんの姿勢、魂 そのものが後世に残って欲しいと思いました。
技術や道具だけが残っても絵に描いた餅。それらが消えてもそのスピリットが残っていればホクレアのように時を超えて復活を果たすのですから。

そしてその後シェアリングの予定だったのですが、私が手間取り開始が遅れてしまったので近所への音のことを考えてライブを先に。Middlesイベントではおなじみの 雅紀与ちゃんとサポートKazさんのライブ。相変わらずのスピリットあふれる歌声にすっかりリラックス。
そしてクルーのチャド、デニス、ポマイがホクレアソングを歌ってくれました。

彼らの音楽はなんというか生活の中の音楽。まったく自然に気負うことなく音楽が出てくる。その後参加者からの質問で「困難を乗り越えるときはどうするんですか?」 という問いに対してデニスは「そんなときは歌って踊るよ!」と笑いながら即答。なのでホクレアのクルーの条件は「歌って、踊れて、料理ができる」ことだそう です。そしてそれに続けてチャッドが「海や天気やカヌーのことはそんなに問題にならない。一番問題になるのは人間同士のこと。」と。人間同士のこと以外は問題と とらえない。でも人間同士のことはしっかり向き合い解決していくのがホクレアスタイル。自然の法則に従いながら長い航海を狭いカヌーの中で共に過ごすことは まさにこの地球上で一動物として生きていくことそのもの。キャプテンはお父さん、カヌーはお母さんと言いますが、カヌーは母なる地球そのものなわけですね。

そしてチャドの奥さんポマイも入ってさらに歌う。築70年の古民家はあっという間にハワイ。アロハは雰囲気とマナあふれる空間に。その後は池田恭子ちゃんも 入ってトークセッションへ。恭子ちゃんがホクレアに出会った話から始まり、ホクレアのこと、2007年の日本航海のこと、ナイノアに伝統航海術スターナビゲーション を教えハワイの師となったミクロネシアのマウ・ピアイルグさんのこと、そのマウさんに送ったカヌー アリガノ・マイスのこと等々アロハなトークセッションと なりました。
もうひとつ質問の中に「なぜミクロシネアの人に教えももらうことにしたのか?」というものがありました。デニスは「誰がどこの国の人かなんてことは問題じゃない。 なぜならそれはただ後から分けられた政治的境界のせいだから。みんな同じところに生きる者同士同じ人達。」と答えました。ハワイの懐は深いです。彼らから彼らの 叡智を独占しようとはしていません。それよりも正しいことが正しく必要なところに伝わることが大切。そんな地球という大きなカヌーの中でみんなひとつなんだ という強いスピリットが伝わってきました。

Middlesにとってハワイというところは特別なところ。ネイティブ・ハワイアンという存在を知ったところから始まっているMiddlesのルーツ。他の先住民族に比べて あまり知られていないネイティブ・ハワイアン。そんな彼らのことが伝えたくて始まったお店でした。実はまだMiddlesがないころ、そんなにホクレアのことに詳しく なかった2006年にハワイ島のカウルア・コナの空港で自分はマウさんに偶然会っています。話は聞いてましたがみんなのリスペクトの度合いを理解してなくて、マオリ の知り合いがマウさんの足もとの地面にひれ伏していたのに驚いたことを今でも鮮明に覚えています。それから4年、店でのハワイに関するイベントも3回目、 北山耕平さんと内田正洋さん、神保滋さん(kawaihae)と上原マキさん(チュラマナ)ときて、とうとうホクレアクルーに。感無量なのです。次はナイノア・トンプソン だろうか・・・。まだまだわくわく航海は続くのです。
恭子ちゃん、チャド、ポマイ、デニス、JHCAのみんな、参加してくれたみんな、いつもお店に来てくれるみんな、ネットでつながっているみんな、 本当にありがとうございます。この10月で4歳を迎えたMiddlesをこれからもよろしくお願いいたします。

そしてティンガは今日ものんびり。
こいつが日向で寝てられるのもあと一カ月くらい。
ティンガもいつもありがとう。
いつまでも元気で。
